それまでは、各種ノートを関連付けるのは「ノートブック」と「タグ」の二種類しかありませんでした。ノートブックとタグを使えば一定のカテゴライズは可能ですが、ノートリンクのように直接参照をすることはできませんでした。
私はこの機能の実装を待ち望んでいた一人ですが、実際にどのように使っていいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
これまでもいくつかのブログで実用例が紹介されています。
・Evernoteのリンク機能を使ってノートブックをダイエット
・Evernote企画6th:第四回:ノートリンク機能についてのあれこれ
これらは全て分散したノートを一つに集約するというものです。
例えば、ノートリンクを使ったEvernoteでの「読書ノート」では、いくつものノートに分散した読書の記録(ノートの抜き書き、引用したいぶんの写真、書誌情報などなど)を1枚のノートにリンクを張って取りまとめています。
私が紹介したいのは、枝分かれしたノートを一つに集約するのとは別のベクトル。
つまり、一つのノートから派生して、枝分かれしていくというものです。
さて、私は前回のエントリーで目標管理を行う簡単な方法をご紹介しました。
漠然とした「やりたいこと」を「タスク」に落としこむのを、このノートリンク機能を活用して実践してみたいと思います。
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まず、「やりたいことリスト」にはざっくりとした内容が書かれています。
その中から英語のvocabularyとlisteningの強化を実行にうつすため、具体的なスケジュールをまとめたいとするとします。そのときに、スケジュールやタスクをまとめたノートにリンクを張っておくわけです。
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このノートには具体化するために必要なタスク、スケジュール、予算などを事細かく書いていきます。その時に、こちらのノートにも「やりたいことリスト」ノートへのリンクを張っておきます。
すると、自分の生活の中での、そのタスクの位置づけ・役割を後で確認するのに便利です。大きな目標(=やりたいことリスト)と具体的なアクションプラン(タスク・スケジュール・予算)は常に照らし合わせて、今やっていることが自分の人生の中でどんな意味を持っているかを確認しながら進めていくことが大切です。
最終のゴールは日々の一歩の積み重ね。
日々の一歩は最後にたどり着くゴールのため。
方向を見失わず、自分の立ち位置を常に確認するのにノートリンクは実に便利な機能です。
タスク管理や目標管理以外にも、アイデアノートに次々とリンクを張って、ブレストや企画の深堀などに活用することもできるでしょう。
Googleドキュメントにもドキュメント間のリンクを貼ることができますが、そちらはオフィス文書でフォーマットが定められたドキュメントです。Microsoftオフィスのころから、文書間のリンクはありましたので、それを踏襲したものです。
Evernoteの斬新さは、単なるノート(オフィス文書がフォーマルとすれば、ノートは単なるメモ書き程度しか意味を成さないと思われてきた)をストック可能な資産に格上げし、その「資産」の間の関連付け(リンク)を実現したことにあると言えるでしょう。
まだまだ、活用方法は無限にあると思うので、ぜひご使ってみてください。