今回は、ExcelやPowerPointなどのファイルを、よく使うフォルダに素早く保存するTipを紹介します。
Windowsでファイルを保存するときに、保存するフォルダを指定するのに面倒な思いをしている方は多いのではないでしょうか?オフィスソフトなどでファイルを新規保存をすると前回保存したフォルダがデフォルトで出てきます。ところが、別のフォルダに保存しようと思った場合、上の階層まで戻って、そこから任意のフォルダにたどっていかなければなりません。
Windowsのドキュメントフォルダの階層構造は、頻繁に使うファイルを呼び出したり、新規にファイルを保存したりするのに必ずしも最適ではないのが実情。1回あたりかかる時間は短くても、それが毎回ともなると通算で費やす時間はかなりのものになります。
私も、以前はかなり面倒な思いをしていました。
そこで、プロジェクトの企画書やドキュメント類を、目的のフォルダに効率的に保存する方法をご紹介します。
お気に入りリンクによく使うフォルダを追加する
ドキュメントを保存する際、エクスプローラの左側に「お気に入りリンク」が表示されます。デフォルトで「デスクトップ」「最近表示した場所」などが登録されていますが、ここに任意のフォルダを簡単に登録することが可能です。
登録する方法は驚くほど簡単。
↑
「お気に入りリンク」にドラッグ&ドロップするだけ
順番を並べ替える時も、「お気に入りリンク」内でドラッグ&ドロップすればOKです。
私は現在進行中のプロジェクトなど、頻繁にファイルを保存するフォルダを「お気に入りリンク」に登録しています。そうすることで、保存したいフォルダに一発でたどり着けるようになります。
右クリックの「送る」メニューにフォルダを追加する
例えば、仮でとりあえずデスクトップに保存したファイルを、ちゃんとしたフォルダに保存しておきたくなるケースもあると思います。その時に役立つのが、右クリックの「送る」で一発で目的のフォルダに送る方法です。
右クリックの「送る」は次のフォルダで管理されています。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo
要は、ここの場所にフォルダのショートカットを作ってしまえばOKというわけ。
↑
登録したいフォルダのショートカットをまずはデスクトップに作成。
↑
デスクトップに作成したショートカットを上記のSendToフォルダにドラッグ&ドロップで送ります。
それで、右クリック「送る」の一覧の中に表示されるようになります。
ここで注意しなければいけないのは、「AppData」フォルダが隠しフォルダであるということ。つまり、コントロールパネルの「フォルダオプション」で全てのファイルを表示するを事前に選択しておかないといけません。
気をつけなければいけないのは、右クリック「送る」を利用しても、ファイルが移動するわけではないということです。つまり、元のファイルはそのままデスクトップに残っていて、それと同じコピーのようなものがそのフォルダの中に新規に作られるという形になります。
同一のファイルが複数あると混乱してどちらがオリジナルか分からなくなってしまうよという人は、片方のファイルを後で削除しておいたほうが良いでしょう。
私の場合、PowerPointのプレゼン資料を作る際に、ラフドラフトをデスクトップに保存しておくくせがあります。まだ、アイデアのぼんやりした輪郭しか持たない資料であるため、とりあえずメモがわりに置いておくわけです。
ところが、後でそのファイルを編集していくうちに、気分が乗ってきて、一気に本番用の資料に仕上げてしまうことがあります。
捨てても良いメモが、本番用のドキュメントへ。
デスクトップからプロジェクト用のフォルダへと「昇格」していくというケースが頻繁にあります。そんな時、地味に役立つTipです。