2011年5月16日月曜日

Amazonほしい物リストを買い物メモとして活用する<思想編>

1年くらい前に書いた記事で、RTMを活用した「欲しい本」リスト作りについて紹介しました。

私の場合、定期的に書店をめぐるのが学生時代からの習慣になっています。せっかく書店に行ったのですから、目当ての本に漏れなく目を通すようにするにはどすればいいか?その方法をこれまで色々と試してきました。

気になる本が毎日数冊くらい出てくるため、リストは膨大になります。さすがにすべてを覚えるのは非効率なのでリスト作りは必須です。書店ではリストをもとに、買うべき本をピックアップしていきます。

そのリスト作りでポイントになるのは

  • リストデータを一元化できること
  • どんな環境でもリストを参照できること

去年まではRTMを利用していましたが、最近はアマゾンの「ほしい物リスト」を使っています。書店でアマゾンのiPhoneアプリを立ち上げて、「ほしい物リスト」の本をチェックしていきます。

アマゾンの「ほしい物リスト」は、その名の通り、欲しい商品を管理できる機能。アマゾンが取り扱う商品だけでなく、楽天など別のサイトで販売されている商品も加えることができるようになりました。

それによって、欲しい本をクラウドで一元管理して効率化することが可能になったわけです。
今回はアマゾン「ほしい物リスト」を活用するやり方を、<思想編><実践編>の2回に分けてご紹介したいと思います。


一元化とクラウド
絶対に購入するとまではいかなくても、どんな内容か気になる本は多いと思います。私は、そういう本は必ずどこかに書き留めるようにしています。なぜなら、その時に気になる本は、その時々の自分の関心や課題を反映しているはずだからです。それが新しいアイデアをもたらしてくれる可能性もあるはずですし、その機会を逃さないためにも記録しておくことが肝心です。

忘れないぞと思っていても、人はメモをしないとすぐに忘れてしまうもの。頭の中においておくだけでは必ずどこかに行ってしまう。もしかしたら、それが自分の課題のヒントを与えてくれる1冊かもしれないとしたら、もったいない話です。

私はこれまでいくつか方法を試してみました。
中学生から大学までは、自分のメモ帳にひたすら書いていくという方法です。中学・高校の時代はPCがなかったですし、私が大学の頃はPCがあっても持ち運べるような物ではありませんでした。メモ帳を何冊も持ち歩くことはしていなかったため、様々なメモが一つのノートに混在してしまい一元化と効率化という点で問題がありました。

アマゾン「ほしい物リスト」のようなウェブサービスは、その課題を解決してくれる一つの有効なツールです。


(1)リストデータの一元化
例えば一部は紙に書いたり、別の一部はPCのメモ帳に保存したり、はたまた携帯メールの中に入っているケースもあったりという状態だと、必要な情報をいざという時にすぐに取り出すことが出来るでしょうか?(余程の記憶力の持ち主でなければ難しいでしょう)

効率的に運用するためには、とにかく一つのものを見ればそこに全て収まっているという安心感(安定感)が求められます。

RTMを使ったほしい物リスト管理も「一元化」には変わりありませんが、大きな欠点がありました。それは、「ほしい物リスト(wishlist)」と「タスク」という異なる性質のものを一つのアプリケーションで管理してしまったことです。「◯◯という本を買う」と決まっていれば「タスク」として管理できるのですが、私はそこにあらゆる本を登録するのでタスク管理アプリが本来の機能を果たさなくなっていきました。

一つのアプリで様々なものを管理できるのは効率的に見えますが、本来的にはそれに特化したものをそれぞれ活用したほうが効率的で管理がしやすいという側面があることに気付きました。アマゾンの場合、ほしい物リストをオフラインでは参照できないというデメリットがありますが、専門特化したアプリで管理することのメリットは使いこなすうちに分かってきました。


(2)どんな環境でもリストを参照できること
自宅PCの「メモ帳」ソフトに保存してローカルにしかデータが存在しないため、外出先でいざという時にそれを活用できなかったという経験をしたことはないでしょうか?

書店でこのような事態に遭遇したと考えてみましょう。忙しい時間の合間にようやく書店に行けたのに、手元にメモを持っていない。自宅のPCのメモ帳に書き記して、なんとなくデスクトップに保存してしまったまま… 記憶をたどりながら手元の携帯電話で探し直してもいいですが、それでは二度手間です。

クラウドを使ったサービスがこれだけ普及した現在では、どんな種類のデータでもオンライン上に保存しておくことがノマドワーカーの間では、ほぼ常態化してきました。iPhoneやAndroidフォンのアプリを活用すれば、PCで保存したデータをいつでも活用できる仕組みが出来上がっているためです。

Evernote、Dropbox、Sugarsyncなどのクラウドサービスが無料(あるいは安価)で一般向けに提供されています。メモ、写真、動画、プレゼン資料にいたるまで、ありとあらゆるデータを、いつでもどこでも参照できる環境が整いつつあります。

欲しい本リストもクラウドに保存しておくべきデータの一つです。
アマゾンの「ほしい物リスト」はクラウドサービスとは認識されていませんが、PCとモバイルデバイスの間でデータをリアルタイムにシンクできる点では、広い意味でのクラウドと言って差し支えないでしょう。

自宅でPCからボタン一つで登録しておいた「欲しい本データ」に、3G回線を通して、時と場合を選ばず参照することができるわけです。ブラウジングをしながら直感的に登録しておいたデータが、整然と並べられた形で一つのリストにまとめられています。データ形式を統一するために後で”清書”するともありません。労力をかけずに、体系化されたリストにモバイルからアクセスできることで、本来やるべき作業に集中できるという最大のメリットがあります。

長くなりましたが、今回はとりあえずアマゾンのほしい物リストを活用する「意味」について考えをまとめました。

それでは、実際にどうやってほしい物リストを使うのか?

次回は<実践編>をご紹介します。