Canon EOS 60Dは、普及機のKissとハイエンドモデルのEOS 7Dの中間に当たる機種。Kissからステップアップしたいユーザーを対象とした感じでしょうか。「中途半端」という前評判がありましたが、実際にイベントなどで撮影して1ヶ月ほど使ってみた感想をまとめてみました。
良かったポイント
軽量
ミラーレス一眼に比べると重みを感じますが、上位機種のEOS 7Dよりは、はるかに軽量です。ボディがプラスチックというのが大きな理由ですが、見た目や耐久性にこだわらなければ、これで十分というのが率直な感想です。ただし、一眼レフの場合、レンズによってはかなり重くなってしまうのは致し方ないところではありますが…
フルHD動画を撮影できる
動画は、あくまで写真の「補助」というのが私の基本スタンスです。そのため、2~3分、長くても5分程度の動画を撮影できれば十分。動画サイトでNikonD7000やEOS7Dで撮影された動画と比較して、60Dも遜色ないクオリティだと感じました。フルHDだと、どうしてもファイルサイズが大きくなってしまう欠点もありますが、満足のいく出来だと思います。
高感度で撮影可能
60DはISO感度6400まで設定が可能です。結婚式や夜景撮影など、暗い場所で手ぶれせずに撮影したい時に高感度撮影は威力を発揮します。一般的に高感度で撮影すると、画像が荒くなってしまうという欠点があります。60Dにももちろんその傾向はありますが、上位機種のEOS7Dに比べても高画質。ISO感度をオートにすると、撮影状況に応じて最適な感度を設定してくれるのも便利だと感じました。
Eye-fi対応・SDカード
個人的にはEye-fiを利用したかったので、60Dが「Eye-fi対応」を謳っているのは安心感がありました。Eye-fiとはWi-fi対応SDカードのことで、撮影した画像を自宅の無線LAN経由でPCや写真共有サイトに自動的にアップロードしてくれるものです。わざわざ、SDカードをカメラから抜き出して、PCに挿し込む作業をする必要がないので便利です。EOS7Dは連写撮影に対応すべくコンパクトフラッシュを採用しています。そうなるとEye-fiが利用できないという問題がありました。
今ひとつだったポイント
バリアングル
バリアングル機能を必要としたケースは残念ながら今までありませんでした。今後、子供の運動会などに効果を発揮するのかもしれません。
動画の手ぶれ
あくまでも静止画がメインのカメラなので、動画撮影時の手ぶれ補正などは付いていません。そのため、手持ちで動画を撮影すると、どうしても手ぶれが目立ってしまいます。ピントも自動的に合わせてくれないので、動画メインで撮影したい人はzactiなどを別途購入したほうがいいでしょう。一眼レフの動画の強みは、カメラのレンズをそのまま使えることにあります。背景をぼかして、味のある動画を撮影することができます。長く撮影したいときは、三脚で固定して撮影するのがいいかもしれません。
撮影した写真
撮影した写真をシーン別にいくつか紹介します。すべて付属の標準ズームレンズ(18-55mm)で撮影したものです。
晴天時に六本木ヒルズ・ミッドタウン方面を撮影昼間に室内で撮影。絞り優先でノーフラッシュ
結婚式の披露宴で出された料理を撮影。多少暗かったですがISO感度オートで撮影。
こちらも室内で撮影。背景は最大限ぼかしてますが、標準ズームなのでこの程度。
これも室内での物撮り。薄暗い店内でしたが、ISO感度を目一杯アップしてノーフラッシュで撮影できました。
大阪の夜の路地を撮影。
ネオンを撮影。ノーフラッシュ。絞り優先。色が鮮やかに出ます。
アートフィルターを使ってミニチュア風に。
東京ドームホテルからの夜景をアートフィルターでトイカメラ風に。
購入したカメラ
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