Wikipediaのコンテンツを電子書籍形式で、きれいに出力してくれる「the Wikipedia Book Creator」という機能の紹介です。(英語版のみ)
日本のウィキペディアにも「印刷用バージョン」というリンクがありますが、それはあくまでサイドバーやヘッダーなどの不要なようそを取り除いただけのものにすぎません。
Book CreatorはWikipediaの好きなアイテムを自分なりにまとめて、PDF形式でダウンロードできる機能です。
オンデマンドでカスタマイズ可能な電子百科事典のようなものをイメージすればいいでしょうか。
PDF形式でダウンロードできるので、iPhone/iPad/PCでオフラインでも閲覧できるのが嬉しいですね。趣味や仕事、学習に活用するイメージが湧いてくるだけに、日本版にも早く追加して欲しい機能です。
↑サイドバー「Pring/export」をクリックすると「Create a book」というリンクが表示されます。
↑「Start book creator」ボタンをクリック。
↑book creatorを開始すると、Wikipediaの記事の上にBook Creatorのボックスが表示されます。
記事を電子百科事典に追加したいときは「Add this page to your book」をクリックします。
※book creatorの編集をやめるときは「(disable)」をクリックすればOKです。
↑とりあえずオバマ政権の主要閣僚をまとめた書籍を作るために、ヒラリー・クリントンのページも追加。このように次々と追加していきます。
↑アイテムを全て追加して、いよいよ電子百科事典を作成します。「Show book」をクリックします。横の数字は追加された記事の数。
↑「Manage your book」(書籍管理)のページに遷移します。タイトルとサブタイトルを入力して、PDF形式で「Download」ボタンをクリックします。ちなみに、タイトルとサブタイトルに日本語を入れると微妙に文字化けしました。
↑分かりづらくて恐縮ですが、、、記事の順番を入れ替えたいときはドラッグ&ドロップをすればOK。「Create Chapter」をクリックすると、自分で章立てもできるようです。
↑レンダリング中。しばらく待ちます。
↑レンダリングが終わったら「Download the file」をクリック。PDFファイルを表示します。
↑これが表紙。どうやら日本語対応は完璧ではないみたいです。
↑目次も綺麗に作成されます。
↑本の中身。見開きにすると普通の書籍と同じようなクオリティ。
米国では作成した電子百科事典を製本してくれるサービスもあるようです。
個人的には、皆で作成した百科事典の目次リストを共有する機能があったらいいなと思います。「まとめる」という作業にはその人の問題意識や個性が光る部分ですし、その機能が実装されればWikipediaの価値がさらに高まる機能になるのではないでしょうか。