2010年6月16日水曜日

Google Drawing(図形描画)でGoogleドキュメントでのワイヤーフレーム作成が簡単に

Google Drawings(図形描画)にテンプレートギャラリー機能が加わりました。

以前、このブログでGoogleドキュメントを使ったワイヤーフレームの作成法を取り上げて、Morten Justさん作成のステンシルを活用したTipを紹介しました

ワイヤーフレーム(モックアップともいう)は、ウェブサイトの図面のようなもので、サイト制作の非常に重要な役割を果すものです。Googleドキュメントでワイヤーフレームが作成できれば、ドキュメント共有やバージョン管理が簡単になるというメリットがあります。

ただし、以前このブログで紹介したときは、Google Drawings(図形描画)で作ったテンプレートを共有する機能がなく、Morten Justさんが作成してくれたステンシル全体をコピペして利用しないといけない不便さがありました。

それが、今回追加されたテンプレートギャラリー機能を使えば、「このテンプレートを使う」ボタンを押すだけで、すぐにワイヤーフレーム作成にとりかかることが可能になりました。

「wireframe」で検索して出てきたテンプレートの一覧です。その殆どがMorten Justさん作成のもの。感謝です。

利用するには「このテンプレートを使う」をクリック。


↑「Copy of Wireframe: Front page」というファイル名が付いた画面が立ち上がります。
これが編集画面になりますので、何か分かりやすいファイル名に変えて、編集をするだけでOK。

↑もちろん、「招待する...」で作成したファイルをスタッフと共有することもできます。


ワイヤーフレームのような重要なドキュメントをGoogleドキュメントで共有することは、ノマドワーカーにとって二つの意味で重要だと考えています。

(1)ワイヤーフレームという重要なドキュメントについて、最新のものを全員が参照できる
これまではパワポやVisioの資料をメールでやり取りして、各スタッフがローカルに保存するのが一般的でした。今でもパワポに使い慣れた人はそうするケースが多いようです。

ところが、ドキュメント管理をスタッフの最良に任せると、古いドキュメントをもとに作業を進めてしまうリスクが生じます。最新ファイルを添付したメールを見過ごした、メールがそもそも届いていないなどのトラブルもつきまといます。結果として、再度作業をやり直さないといけないなどの、時間とリソースのロスが発生する可能性が高まります。

しかし、アップデートされた同じ資料を全スタッフが参照することで、そういったリスクを軽減できます。ノマドワークでは顔を直接合わせることなく仕事をすることも多いです。ただでさえコミュニケーションが難しいわけですから、そういうリスクはなくしておくのに越したことはありません。


(2)スカイプやメッセンジャーでやりとりをしながら、ドキュメントを共同編集できる
オフィスで仕事をしていれば、スタッフ同士で一つのパソコンの画面を眺めながら、「ここをこう修正して、云々」とできるでしょう。

しかし、ノマドワークでは海外に滞在するスタッフと仕事をすることも珍しくありません。そうなるとコミュニケーションは必然的にスカイプやメッセンジャーといったツールを利用することになります。その時に、Googleドキュメントを利用して、打ち合わせの最中に同時に編集できるのは大きなメリットです。お互いにログインした状態で、同じドキュメントを開いて、必要に応じて編集していきます。いまどこを治しているのか、何について話しているのかが認識できるわけです。

思いついたことをリアルタイムで編集して、互いにその場で確認をすることで、misunderstandingをなくすことができます。


このようなツールを使って工夫しながら仕事をしていくことで、ノマドワークによって誰もが結果を出せる時代になってきました。自分の力を最大限に発揮する土壌が出来上がりつつあるといえるでしょう。

ただし、そのことは自分が言い訳をできない立場におかれているということでもあります。「大企業みたいにリソースが活用できないから負けた・・・」。それは言い訳にならない。ノマド環境が充実する度に、私たちは厳しい状況におかれていることを自分に言い聞かせることが求められているのだと思います。