ブラウジングに秩序をもたらすタブグループ
数カ月間のテストを経て、Google Chromeでタブをグループ化する機能がリリースされました。仕事に没頭していると、つい多くのタブを広げてしまい整理がつかなくなり、結果的に目当てのタブを探すのに手間どるということも…面倒くさくなってブラウザを一旦全部終了させるという暴挙に出た挙げ句、必要なページをまた開き直すなんてことは避けたい。。。
タブのグループ化は効率的なブラウジングを可能にし、そんな混沌から抜け出すための救世主なのです。
タブブラウザはページの切り替えが簡単にできる反面、増えすぎるとカオス。
直近で利用しているタブと、しばらく閲覧していないタブとが並列に表示されるため、重要度が違うものが同列に並んでしまいます。これではとても非効率です。
従来、Chromeでタブをグループ化するには、One Tabなどの拡張機能を使わないといけませんでした。これから順次リリースされていくということですが、まもなく全員が使えるようになるでしょう。
私の環境でさっそく利用してみました。
Chromeタググループの使い方
使い方は簡単。タブを右クリックするだけで、グループに追加したり、グループカラーや名前をつけることができます。一旦追加してしまえば、グループごと移動したり、追加先を変更することも自在にできます。
- タブを右クリックして「新しいグループに追加」または「既存のグループに追加」を選択して、追加するグループを決めます。
- グループのカラーアイコンをクリックすると、グループに名前もつけられます。カラーも8種類の中から選べます。
- 「グループにタブを追加」「グループ解除」「グループを閉じる」「グループを新しいウィンドウに移動」などのオプションもあり。
活用の仕方は?
Googleはユーザー調査の中で、タブをトピックごとにまとめたいというニーズを発見していたそうです。いくつかのプロジェクトに取り組んでいる場合や、ショッピングサイトやレビューサイトを調べている場合に役立てることを想定しているようです。その他、緊急度別、またはタスクの進捗度別にネーミングすることも提案されています。
緊急度別のグループ化
- 緊急
- 今週中
- 後で
- 未着手
- 進行中
- 要調査
- 完了
- 仕事
- 旅行
- 買い物
絵文字も🏄 💖 🌴などの絵文字も使えるようです。文字で書くよりも直感的で分かりやすいかもしれません。
Chrome タブ グループ機能でできないこと
効率的なブラウジングをサポートしてくれる新機能ですが、タブグループを閉じてしまうと再び呼び出すことはできません。一旦閉じて、また後でグループを呼び出したいと思っても、閉じてしまったものは取り返せないというわけです。グループをいつでも呼び出せれば、例えばプロジェクトごとにページをまとめておいて、別の日にまたその仕事の続きをするときなどに便利なんですけどね。
これはChrome拡張機能のOneTabでは実装されている機能ですが、Chromeで利用できないのは残念なポイント。
私の場合、プロジェクトやタスクによって、かならず使うページが決まっています。複数のページを一つ一つ開くのは面倒なので、Chromeのブックマーク機能を活用しています。これが意外と便利なので、また別の機会でご紹介したいと思います。
ブックマーク機能とタブグループ機能がうまく連携したら便利そうだなと感じています(漠然とですが。。。)
現在はまだ、使いやすさとシンプルさ優先されているのかもしれません。そのため、機能的には不十分なところも多く、UIもまだまだ改善の余地がありそう。多くのフィードバックをもとにブラッシュアップしていくことになると思うので、これからに期待したいところです。